2015/07/03

計画メンテナンス


https://azure.microsoft.com/en-us/documentation/articles/virtual-machines-planned-maintenance/

以下、計画されたメンテナンスの場合・・・の要約です。

■2種類のメンテナンス手法
仮想マシンに対して与える影響が30秒以内で済む場合と、済まない場合がある。
多くの場合、"Memory-Preserving" という手法で update される。この場合、仮想マシンのリブートなしに30秒以内で済む。update 時、仮想マシンは paused され、その後、ホストに対するメンテナンスが実行される。ホストに対するメンテナンスが終了すると、仮想マシンは resumed される。仮想マシンに対する時刻同期もこのタイミングで自動実施される。
"Memory-Preserving"が適用できない場合もある。その際は、update 時、仮想マシンはシャットダウンされ、その後、ホストマシンに対するメンテナンスが実行される。ホストに対するメンテナンスが終了すると、仮想マシンは開始される。

■可用性セット、Availability Set
まず、可用性セットを組んである仮想マシンが配置されているホスト群からメンテナンスが開始される。なお、仮に1つの仮想マシンしか実行していなかったとしても、可用性セットを組んでいれば、可用性セットが組んであるホスト群に所属する。それが終わってから、可用性セットを組んでいない仮想マシンが配置されているホスト群のメンテナンスが開始される。

可用性セットが組んであれば、その可用性セットに含まれる仮想マシンが所属するホストは、すべてが同時にメンテナンス開始しないように、更新ドメイン(UD)ごとに30分以上の間隔を空けて更新が実施されるように仕込まれている。
障害ドメイン(FD)と更新ドメイン(UD)

■対となるリージョンのメンテナンス
可用性セットを組んでいない仮想マシンのために、対となるリージョンのメンテナンスは同時に実行されないように仕込まれている。対となるリージョンとは、たとえば日本では、東日本リージョンと西日本リージョンが該当する。
※東日本リージョンと西日本リージョンに、それぞれ1仮想マシンを配置し、それら2台の仮想マシンで冗長構成としている場合などを想定。※

■事前通知
可用性セットを組んでいない仮想マシン:1週間前に email で通知。
可用性セットを組んでいる仮想マシン:48時間前に email で通知。
emailは、サブスクリプションのプライマリ email アカウント宛に送られる。
# "Memory-Preserving" で update される場合は、通知されない。