2014/10/22

[ゲートウェイの種類]やルーティングを替える手順


オンプレミスとAzureとを繋ぐ
に書いたとおり、用途によって指定すべきルーティングが変わる。で、ルーティングによって[ゲートウェイの種類]も変わる。この場合のルーティングとは、以下の計3種のこと。

静的ルーティング:静的ルーティングVPN(Static Routing VPN)
動的ルーティング:動的ルーティングVPN(Dynamic Routing VPN)かExpressRoute。ExpressRouteにする場合は、[ExpressRouteの使用]チェックボックスにチェックを入れる。



なお[ゲートウェイの種類]は、[ゲートウェイの作成]をするときにしか選択できない。
というわけで、[ゲートウェイの種類]やルーティングを替える手順を考えてみた。
替える過程で、仮想ネットワークゲートウェイを経由する通信断が発生するのはやむを得まい。

■パターン1 静的ルーティングVPNから動的ルーティングVPNに替える
まずは[ゲートウェイの削除]ボタンで[仮想ネットワークゲートウェイ]を削除。ちょっとだけ時間がかかる。
次に[ゲートウェイの作成]ボタンから[動的ルーティング]を選択。けっこう時間がかかる。
最後に、各種ルータやらVPNやらの設定。

終了。この間、その仮想ネットワークゲートウェイがくっついている仮想ネットワーク自体は普通に活きているっぽい。IaaS上の仮想マシンもそのまま活きている模様。


■パターン2 (静的ルーティングVPN or 動的ルーティングVPN)からExpressRouteに替える
まずは[ゲートウェイの削除]ボタンで[仮想ネットワークゲートウェイ]を削除。ちょっとだけ時間がかかる。
次に、[仮想ネットワークアドレス空間]の[ゲートウェイ]を削除。

なぜ[ゲートウェイ]を削除か??
VPNのときは、静的だろうが動的だろうが、[ゲートウェイ]のCIDRは/29で固定割当される。が、ExpressRouteには/28より大きい割当が必要なのだ。なので、[ゲートウェイ]を一度削除し、[ExpressRouteの使用]チェックボックスにチェックをして、[ゲートウェイサブネットの追加]で/28より大きい割当を追加する。で、[保存]

その次に、[ゲートウェイの作成]ボタンから[動的ルーティング]を選択。けっこう時間がかかる。
最後に、各種ルータの設定。
この他、接続業者(Exchange ProviderかNetwork Service Provider)さんとの調整がある。